毎日jpの記事はこちら
まず一点。
またも不具合が出たわけだが、完全に死んでるわけではないようなので、もてる技術と観測機器の全てを生かして頑張って欲しい。言うまでも無くそうするだろうけど。
しかし、はやぶさといいこのあかつきも、絶妙な故障具合だと思う。不具合の発生はそれそのもが次回以降の改善点の発見である。今回は観測機会が減少するのではやぶさよりも深刻だが、単純に使用不能となるよりも不都合をなんとかやりくりする方がノウハウも貯まる。
もちろん予定した成果を上げられないことは問題だが、未知の空間への遠征にリスクが伴うことは当然のことだ。予定に達しない事を理由に潰してもいいならいったいいくつの公共事業を潰せるのかしらね?
もう一点。毎日jpの見出しは
<あかつき>推進力得られず 金星観測軌道への投入不可能に
だった。このタイトルでは記事の中身と一致しない。私が書いたように
<あかつき>充分な推進力得られず 金星観測軌道変更へ
とする方が記事内容をより正確に表している。そもそも記事内でも
9月15日 推進力不足が確定、本来の軌道投入は不可能に
と書いているのにタイトルを「投入不可能に」とだけするのは悪意に満ちている。毎日新聞は日本の宇宙事業に反対しているのだろうか?そうだとしてもタイトルで嘘をつくのはやりすぎだろう。『何を伝えるか取捨選択するのがマスコミの仕事』などというお題目は意味が無い。「推進力が得られない」ことと「推進力が不足している」ことは違うし、「金星観測軌道への投入が不可能」は明らかに嘘である。観測は出来る。ただし「観測機会は大幅に減」なのだ。
『「本来の金星観測軌道への投入が不可能」から「本来の」を取捨しました』などという言い訳が通るのなら、いかなる記事捏造も可能になってしまうことは子供でも分かるよ?
しかし毎日新聞もよく分からない新聞社だ。記者会見で唯一対馬問題を質問し(ソースは毎日)たりして領土問題では右寄りなのに、変態報道事件とかこの報道のように日本のイメージを貶めようとしたりもする。