ベルデセルバ戦記でブログ

プレイステーションソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」 にこだわるブログです。(略称【ベル戦ブログ】)

ベル戦小説

というかベル戦に似た小説

クウガ戦記 作者はzero8氏。私の友人の是路零士とは別人。 小説家になろうという「オンライン小説、携帯小説を掲載している小説投稿サイト」にあったベル戦の翻案小説。翻案とは「原作を生かし大筋は変えずに改作すること」で、この小説ではベル戦に出てくる…

というかベル戦に似た小説

クウガ戦記 作者はzero8氏。私の友人の是路零士とは別人。 小説家になろうという「オンライン小説、携帯小説を掲載している小説投稿サイト」にあったベル戦の翻案小説。翻案とは「原作を生かし大筋は変えずに改作すること」で、この小説ではベル戦に出てくる…

オルダナスピ動乱記

『オルダナスピ動乱記』*1 作:帽子屋hat*2 とりあえず、本文は長くて、重くて、堅苦しいので、先に梗概をつけておきます。 梗概 宇宙に進出した人類の中心勢力、『同盟』。 そこに辺境惑星からのメッセージを載せた人工衛星が飛来した。 発信元は惑星ベルデ…

〜飛来編〜第一章−あとがき−

なかなか空飛ばないのでイライラしてきた。って、自分で書いててイライラしてどうすんの。まあ、次回は訓練飛行と初戦闘なのでたっぷり飛びます。 今回の内容について。 やっぱり、テープ起こしになってるなぁ。なるべく人物たちの心情を書くようにしてるん…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜#11

エレベーターを乗り継いで3階に出ると、この前同様、オデナウデ長官とゼクセルが机に向かっているのが見えた。違う事といえば、衛兵らしき兵士がエレベーターの脇に立っている事なのだが、ミサキはこの兵士に見覚えがあった。飛空船の操縦を教えてくれた教…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜#10

心を決めたミサキは翌日、さっそく司令部に向かった。せっかく基地内を自由に歩けるのだからと、裏口から入りいろんな部署を見て回ることにした。まず始めに営舎に入った。 非番だったり待機任務中の兵士が何人か、通路階にたむろしていた。調度は古めかしい…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #9

4. カフィと分かれてからも、ミサキは繁華街をぶらついていた。ノイパスク文明は長い時間をかけつつも衰退しつつある、そう言われると確かにそれらしい兆候があちこちに見えた。 たとえば窓だ。チューブで結ばれた市街の壁には青いガラス窓が並び、すべて…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #8

「わたしたちの祖先は400年以上昔、パスクという星からやってきたの。新しい生活圏を求めてね。パスクはもう人が住める惑星ではなくなっていたから・・・。 パスク星から脱出して数十年が過ぎ、やっとたどり着いたのがこの惑星ベルデセルバだった。ところ…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #7

3. ミサキは老人の講義を受け続けていたが、そろそろ何がなんだか分からなくなり始めていた。最初に聞いた地理情報を頭の中で整理していると、老人が聞いてきた。 「まだ、何かわしに聞きたいことがあるのか?」 「うーん。」 ミサキが思案していると老人…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #6

「お疲れさま。」 広報部の事務仕事を早めに切り上げたカフィは、官舎には戻らず直接繁華街へ出かけることにした。軍服の上にこれも支給品のマントをつけただけの姿だが、軍人の人口が多いナデス島では軍服姿で飲みに行くほうがかえって普通である。忙しい女…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #5

一方、ミサキと別れたカフィはゼクセルの呼び出しを受け、オデナウデ長官の執務室に出頭していた。ゼクセルは大抵の場合、執務室に詰めているからだ。 執務室当直の兵士がカフィの到着をキビキビと告げた。 「アハデ中佐がいらっしゃいました。」 「御用でし…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #4

2. 1階まで下りるとロビーでカフィがミサキを待ち構えていた。 「どうだった?」 「まいったよ。軍に入れだとさ。」 「ほんとに?ノイパスク人以外の人間を軍に入れるなんて今までになかったことよ。どういうつもりなのかしら?」 カフィは心底驚いている…

〜飛来編〜第一章〜天から落ちてきた男〜 #3

回想を終え風景にも飽きたミサキは、市街へ戻ろうと再び管制塔に向かった。 遠くから見るとよく分かるが、ノイパスクの建築は独特のスタイルだ。総じて円筒型で屋根はドーム型。一年中強風が吹きつける高地ではこの方が合理的なのかも知れない。どの方向から…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #2

この星に落ちてきたミサキを保護したのは、ノイパスクという国の軍隊だった。ナデス島の湖に落下したカプセルから這い出したミサキはすぐさま捕らえられた。保護というよりは捕虜といった扱いだった。そろいの制服・武器と統率された動きからすぐ軍隊だと分…

〜飛来編〜第一章 〜天から落ちてきた男〜 #1

1. ミサキの操縦する飛空船は、海面から数百メートル上空、上昇限界に近い高さを飛んでいた。元いた空港に帰還するためだ。 しばらくして海上の空中に巨大なものが見えてきた。遠くからは黒いシミにしか見えなかったものが、近くに寄るにしたがって大きな…

もくじ

ベルデセルバ戦記〜飛来編〜■序章 #1 #2 #3 #4■第一章 「天から落ちてきた男」 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #後書 ■外伝 ハーレムSS 流れる風と雲が ▲転載 『オルダナスピ動乱記』 作:帽子屋hat氏

〜軍隊編〜ミユキ ショートストーリー

ミユキは夕焼けが好きだった。 時々お付きの侍女の目を盗んでは一人で城下町に出かけ、西の城壁から夕日が沈むまでじっと眺めるのだった。西の山脈に潜り込んだ陽光が雲の下面を照らすとき、自分が丸い大地の上に立っていることを思い出した。夜が迫り星々が…

ハーレムSS

〜空賊編〜ハーレムショートストーリー (絵付き) 空賊ミサキの持ち船シーデガートの一角。飛行中。 「いかがですか?ミユキ様。何か不都合はございませんか?」 「あ、ゼシカ大尉。いえ、特に何も。皆さんとてもよくして下さいますから。」 「そうは言っても…

〜飛来編〜序章#4

無事に大気圏突入を終え、カプセルはパラシュートを開いた。大気との摩擦熱で真っ赤に燃えた表面が急速に冷えてゆく。 もし今ミサキが外を見ることが出来たなら、十数分前まで自分の乗っていた船が赤い火の玉となって頭上の空を飛び去ってゆくのを目にするは…

〜飛来編〜序章#3

「冗談じゃねえ。」 再びミサキの指が忙しく動き出す。 「前方左舷側面噴射30秒!出力120%!」 スラスターの青白い噴射が、船の頭を惑星の引力から引きはがす。 「メインエンジン点火!」 ロケットエンジンが最大出力を放出し始めた。船尾のイオン噴射…

〜飛来編〜序章#2

数ヶ月前のことだ。 辺境の太陽系に一隻の小型宇宙船が現れた。それはこの星系には過去数年なかったことだった。 歪空航法(ワープ)を終えて実体空間に出現したその宇宙船は傷ついていた。銀色の船体には裂け目が走り小爆発と激しい漏電が発生、エンジンに…

〜飛来編〜序章#1

一機の人工物が雲間をぬけ、青空に飛び込んでゆく。 まるでヒバリが鷹のいない空を楽しむかの様に、軽やかに舞い踊る。 上昇、下降、旋回、エアブレーキ。エンジンの回転数を様々に変えてはまた繰り返す。 どこか目的地へ向かっているのではなく、飛行自体が…