ntcrの第二期第四章
のタイトル「アネルギーリサイクル」の”アネルギー”とは何か?ググると十中八九以下の項目が出てくる。
【アネルギー】(アレルギーに対して)抗体を産生する細胞に欠陥があって、抗原抗体反応を起こさない状態(三省堂大辞林)
【アネルギー】
【概念】ツベルクリン反応で発赤や硬結ができないもの。つまり陰性。(中四国エイズセンター)
しかし第四章ではこれらの事ではなくて、「物理量のアネルギー」を指しているものと思われる。物理量のアネルギーとは
熱エネルギーの内、仕事に変換できないエネルギー
の部分を指す。(変換できる部分はエクセルギー)
たとえば熱機関は原理的に投入エネルギーの40%までしか機械的エネルギーに変換できないことが知られている。残りの60%は熱エネルギーのまま捨てる他無い。この60%がアネルギーとして数えられるのだ。
個人的には熱エネルギーは全部機械的仕事に変換可能だと思っているが、エントロピー増大の法則(経験則)に照らせば熱以外の形態のエネルギーとして取り出せない分があるのは確か。
つまり「アネルギーリサイクル」とは不可能な技術もしくは幻想的技術を指していると言えるのだ。そう考えるともしかしたら妖怪達の使っている超自然的なエネルギーはアネルギーをリサイクルして手に入れているのかもしれない、などと妄想は膨らむ。
しかし第四章ではエネルギー云々の話は出て来ない。どういうことであろうか?幻想郷に存在する何をアネルギーと見立て、どのようにリサイクルしようと言うのだろうか?
ひとつの考え方は、お空そのものを回収不能なエネルギーだったと考えていたが再利用に思い当ったという説。これは非想天で核融合炉を管理していたお空を見るとありそうもない。
もうひとつの説は、現世での現実と幻想との境界があやふやになるという事件のために、信仰力の源泉である幻想がそして幻想郷が、もはや存続もあやしくなった。そこで失われつつある幻想郷の最後のエネルギーを使って現世に移動しようとした。科学的には捨てるしかないエネルギー=幻想の力を使って。だからこの行為そのものがアネルギーリサイクル。
ちょっと強引だったかな?