ベルデセルバ戦記でブログ

プレイステーションソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」 にこだわるブログです。(略称【ベル戦ブログ】)

お気に入りのニコ動2「ntcr」

ニコニコ動画の三大オタクコンテンツのひとつ「東方」シリーズの二次創作動画シリーズである。
河城にとり(河童)とチルノ(氷の妖精)の熱い友情の物語だ。
D
現在第三シーズンまで作られている。
その温かな絵、ストーリー、構成力、選曲の良さなどなど、多くのファンを獲得している。信じられるか?作者まだ学生なんだぜ・・・。




さて、このシリーズについていくつか「磯野家の秘密」的に考察した文章を以下に貼っておく。非常にネタバレなので動画未見の人は以下をクリックしないように。


・・・軽くのつもりがとんでもなく大きくなってしまった。


●1:「ntcr」と原作・phantasumとの時系列・辻褄の考察
 この下に書かれています。
●2:「ntcr」と数列との相関のコラム
 2010/2/7
●3:「ntcr」とアネルギー
 2010/2/8
●4:ニトリとミトリの名前の考察
 2010/4/29
●5:「ntcr」のエピローグの考察
  ※非常にネタバレなので閲覧注意!
 2010/4/30


以下ネタバレ




























考察対象は
(1)「地底と地上とは「地霊殿」以前には行き来できなかったか?」
(2)「なぜ地上の妖怪である河童が大挙して地底に居られたのか?」
(3)「ntcr第1〜3期は、東方Projectのいつにあたるのか?」
(4)「むからににしたのは東方Projectのいつにあたるのか?」
(5)「地霊殿Phantasmとntcrは矛盾するか?」
ゲーム「地霊殿」とwikiとntcrシリーズの中の情報を使って考察します。旧作知りません。
あとゲームは体験版しか遊んでません。間違い等があったらどしどし指摘して下さい。
・・・軽くのつもりがとんでもなく大きくなってしまった。




(1)「地底と地上とは「地霊殿」以前には行き来できなかったか?」
 まず、「地霊殿」中で霊夢魔理沙が下りている穴は間欠泉とは別物のはず。なぜなら、間欠泉だったら熱くて仕方ないし、パルスィの居た穴と地底との橋も架かっているハズが無い(鬼の手にかかれば一夜で橋が架かるがここでは無視する)。よってこの穴を使えば「地霊殿」以前でも地底と地上の行き来は可能だったはずである。
 その他の根拠↓。
 ・「地霊殿」のヤマメの「 一発でばれちゃったみたいね。折角、久しぶりの獲物だと思ったのに。」という発言。
 ・「地霊殿」の勇儀の「地上の奴らが降りてくる事なんて殆ど無いのに」という発言
 から、「たまになら」地上から降りてくるという可能性が出る。
 ・「地霊殿」Exで守矢神社に居るこいしに対する文の「地底と地上の行き来が簡単に成り過ぎてる気もするなー」発言から「簡単でない」行き来ならばこれまでも許されていた可能性が出る。さらに、
 ・お空に力を授けるため、地下に降りる手段が必要だったはず。
 ・ntcrでは「地霊殿」以前にも地上と地下を行き来している。勇儀が幼少期みとりを連れて地底と地上とを移動している。
(・ntcrで、みとり・お空・お燐が地底から、にとり(研究所)・雛(バーさとり)・魔理沙(バーさとり)が地上から移動して来ているが、これらの例は研究所設立後であるので参考にしない(詳しい理由は(3)を読むべし)。)


 ・抜け穴が複数有った(ntcrオマケ6)。むからぬにした理由が”地底の妖怪とバレたらただじゃすまない”からなので、地底側からは秘密裏の出入りでなければならなかったようである。そのために使う抜け穴は複数有ったようだ。それはntcrオマケ4でにとりの悪友たちが「新しい抜け穴を見つけた」と言っているのが根拠。ただし、にとりならば問題無く地上に行けるので抜け穴は使わなかっただろう。


(2)「なぜ地上の妖怪である河童が大挙して地底に居られたのか?」 「大勢いた」という根拠はntcrの、みとりの勤務先に派閥ができるほど若い河童の技師が居たという記述である。
 本来地上の妖怪は地底に干渉しない約束だったはずなので、これは約束違反ではないか?という疑問である。
 この点は、「地霊殿」以後、約束が取り消されたか、うやむやになっている可能性が考えられる。
 だが、まず確認しておきたい。ntcrオマケ内でみとりが勤めていた研究所は間欠泉地下センターとは限らないのだ。ntcr中では「原子炉」とだけ書かれている。よってここでは核融合施設ではなく「核分裂」施設であると考える。すると、ntcrの原子炉は地下ではない所に建てられている可能性がある。地上でも地下でもない深さに建造されたとか。これなら地底不干渉の約束を破っていないことになる。
 あるいは、河童限定(「河童のエネルギー産業革命」の担い手だから)で守矢神社監督のもとで地下への派遣を許されているのかもしれない。(というか加奈子指示のもとで間欠泉地下センターが建設された時点でかなり規制緩和されているような気もするが。)
 「後者の解釈で充分じゃないか?わざわざ新しく「核分裂」施設を出さなくてもよいのでは?」と思うかもしれないが、これは(4)にも関わる問題であり、どうしても必要なのである。だが、とりあえず、みとりの勤務先は間欠泉地下センターであったとして話を進める。


(3)「ntcr第1〜3期は、東方Projectのいつにあたるのか?」 お空に力が授けられた時点で「火焔地獄跡には究極にして人類が手のする事が出来る最後のエネルギーを生む秘密が『隠されて』います。」だった事も含め、(名前から考えても)間欠泉出現直前の時点に間欠泉地下センターがあるはずが無い。
 また、(2)の考察からも河童たちは研究所に「地霊殿」以後にやって来たと考えるのが自然である。
 これは原作で魔理沙と組んで地底に入った時のにとりが核融合のエネルギー源の場所に不案内だったことからも裏付けられる。
 やはり、地下センター設立は「地霊殿」以後である可能性が高い。
 よってntcrは「地霊殿」以後である。
 少なくとも、ntcr第二期のお空は核制御の力を持っているので第二期は「地霊殿」以後。


 では星蓮船との前後関係は?
 「間欠泉によって初めて地底の封印が解けた設定がみとりと矛盾する」という心配は、抜け道があるのでしなくてよい。
 当該のセリフは正しくは「その倉は数百年もの間、我々と共に地底世界に封じ込められていました。ですが、今冬、突然の間欠泉により解放されたのです。」である。これを、「『地底全体の封印が』解放」ではなく、「『飛び倉の封印が』解放」と解釈すれば星蓮船の会話文と矛盾しなくなるからである。そして(1)の考察からやはりいつでもみとりは地上に行ける。
 よって、ntcrは星蓮船以前でも問題ない。


 非想天則との前後関係は?
(i)非想天則でのチルノのリボンは緑色である。よって緋想天はntcr第一期最終話以後である。
(ii)非想天則時点で間欠泉地下センターが実験稼働中であればntcr開始時点は非想天則以前でも以後でもよい。
(iii)非想天則時点で正式稼働中であればntcr開始時点は非想天則以前に限られる。


 だが、結論を出すにはまだ早い。(4)を読んで欲しい。


(4)「むからににしたのは東方Projectのいつにあたるのか?」 (2)から、風神碌時点のにはにで間違い無いことになる。
 また「地霊殿」でのにとりと勇儀の会話から、この時はまだにはにであったのは間違いない。
 また、地霊殿Phantasmででみとりと魔理沙が初対面なので、その時点でもむはむであったのは間違いない。(つまりみとりが地底に戻ってから地霊殿Phantasmが起きることはあり得ないということ。)
 ここまでは良い。


 それとは別に「にとり認識」という重大な矛盾があるのだ。
地霊殿Phantasmの時点でみとりが地上のにとりを心配しているので、にとりの存在を認識している。
 この点から考えると、「地霊殿」以後にむからににしたと思われる。
 しかし、
・ntcr第一期おまけでは、みとりがにとりを初めて認識したのは河童たちが間欠泉地下センターに来ていた時。
・だが、(3)で考えたように地上の河童たちが地底の間欠泉地下センターに来たのは「地霊殿」以後のはずである。
 つまり、「地霊殿」以前にみとりがにとりを認識することはあり得ないことになってしまう。
 この矛盾を解消するためには、間欠泉地下センターが「地霊殿」以前から存在した事にしなければならないが、(2)の考察からそれは難しい。


 そこで以下のように考えるのである。ntcrおまけ6の文章では、みとりが設計を勤めていたのは間欠泉地下センターではなく、「原子炉」だった。「原子炉」と言えば普通は「核分裂型原子炉」だ、と考えるのである。かなり苦しいがそう考えるとつじつまが合う。間欠泉地下センターで核融合を研究する以前に加奈子は核分裂型原子炉をも研究させていたのだ!(核分裂は究極のパワーでも太陽のエネルギー源でも無いので「地霊殿」のにとりのセリフとも矛盾しない。)にとりを含めた河童達は間欠泉地下センター以前はここに派遣されていた。しかもこの原子炉の所在地は不明。地上なのか地下なのかすら分からないので、あとでいくらでも都合よく解釈する事が出来そうだ。あ、地底の妖怪であるにとりが地上に上がる事になるので地上はだめか。良くて「地底との中間地点に建造」かもね。


つまり簡易年表にすると


みとり地底大学ドクター取得(下の出来事と前後しても可)

風神碌(守矢神社来訪・にとりは地上)(第122季(2007年度)9月)

加奈子の指示で原子力(分裂の方)を研究開始

みとり勤務開始(地下からかよう)

にとり勤務開始(地上からかよう)

地霊殿」みとり魔理沙と戦う(この時、にとりは地上・みとりはまだ地下)(第123季(2008年度)恐らく正月以後) 

間欠泉地下センター建造(下の出来事と前後しても可)

みとり辞職・地上へ(にとり地下へ)

ntcr第一期(少なくとも冬ではない)

緋想天則(124季(2009年度)夏) 


 これなら矛盾が無い。なお、地霊殿Phantasmで魔理沙と出会った時地上でのにとりを心配していたのはにとりと直接会った事が無いのではなくて、自分の目でにとりの「地上での様子」を見ていなかったから、と解釈すれば矛盾しない。


 ・髪の色の問題。
 地霊殿Phantasmでみとりは完全赤髪だ。しかしntcr1期オマケで勇儀に挨拶して地上へ旅立った時点ではほとんど赤髪が無かったはずである。では地霊殿Phantasmはいつなのだろうか?所詮ntcrは三次設定に過ぎないのかッ・・・orz
 そこに救いの手が!おおコメよ感謝します!!
 ntcrオマケ7のコメ番213の「うすかっただけなんだな…最初は。あ、そういや地Phのみとりの髪は赤というより、むしろシャアピンクっぽかったな。」というコメントで我が目からうろこの様なものが落ちたのだ!そうか、そうだったんだ!俺達は重大な事を見落としていた!これでPhantasmと矛盾しないぞ。もともとの髪の色は赤じゃないのは確かだ。しかしにとりと同じ色だとは誰も言ってないし動画でも色は付けられていない!Phantasmのみとりの髪は赤じゃなくて生まれつきの色であるピンクだったんだよ!!>Ωq ΣΩΩΩ<な、なんだっt(ry
 確かにPhantasm時点の髪の色はスカーレットとは程遠いのである。(一方ntcrおまけ7の題名はモータルスカーレット)


 ・・・しかし実は、胸の鍵について深刻な矛盾が存在する。
 ntcrは第一期当初からにとりの胸には◎しか描かれていない。鍵の先端部が描かれているのは釣り動画(ntcr第二話)の終盤で寝転んでいる場面、ntcr第四話のエンドカードのみである。第二話は釣り動画なのでみとり自身が修正を加わえたと解釈できる。(ネットにアップするので誰が見てもみとりだとバレないようにしたのだという事。)
 問題は第四話のエンドカードだ。第四話でうどんげの出したお茶を飲んだ時の反応・けーねの自己紹介を聞いた時の反応からすると既にみとりであった可能性が高い。しかしエンドカードでは鍵のペンダントを下げている。これはにとりではないか?
 これはどう解釈すべきか?
 苦しいが、いつも工学迷彩スーツの外には鍵前、普段見えないけど内側に鍵のペンダントをしている・もしくはこの時だけしていた、とすれば矛盾はない。(第四話の時点ではまだみとりではなかった可能性もあるかと思ったが上述の伏線を考えると違うよね。特にけーねの所。)
 なお、第三期のにとりは鍵の先端部が描かれている。


(5)「地霊殿Phantasmとntcrは矛盾するか?」 ntcrで一度もみとりが「ぐぎぎ」と言わないので地霊殿Phantasmのみとりとは別人なんじゃないかと心配になる。(これはたまたま言ってないだけの可能性もあるのでほっとく)
 雛・勇儀を除くntcr登場の幻想郷住人の中で魔理沙はみとりと最も早く接触しているハズ(アリスはntcrでほとんど活躍してないので置いとく。)であるが、ntcr内では全く重要な言動をしていない。やはり地霊殿Phantasmはntcrでは無かった事になっているかも知れない。検証してみよう。


・前述の考察からntcr第一期は「地霊殿」以後である。よって魔理沙はみとりと顔見知りのはずだが第一話からみとりと呼んでない。→事前に会ってみとりと呼ばないように念を押している可能性が当然あるのでどちらとも言えない。
・第一期おまけ最終話で、みとりの家を訪問し髪を切っている時、みとり「知らないよ。私は地獄育ちだからな」魔理沙「なにおう!?私なんか魔界育ちだ!」みとり「そりゃすげえ」と会話している。これまた絶妙なセリフ回しで、みとりが地底から来た河童だと魔理沙が知っていてもいなくても成立する会話であるのでどちらとも言えない。
・しかし同じ髪を切っているシーンで、魔理沙はみとりの髪が青ではなく赤い事に全く驚いていない(むしろ短く切る事の方に驚いている)。これはあらかじめ赤系統の髪のみとりと魔理沙が顔見知りであった証拠ではないだろうか?→どちらとも言えない。


 結論:(4)と考え合わせると、今の所ntcrと地霊殿Phantasmとは矛盾しない程度の関係である。と言える。