ベルデセルバ戦記でブログ

プレイステーションソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」 にこだわるブログです。(略称【ベル戦ブログ】)

報道も質が落ちているのか



 昨日の18時ごろレストランで夕食を摂っていた時の事だ。
 レストランホールに設置してあったテレビがニュースを流していた。どこの放送局かと思って調べてみたら毎日放送。これがとにかく酷かった。

 大阪知事がWTCビルへの庁舎移転に伴い経済効果を狙って官庁街を作ろうとして、各方面に移転要請の訪問をしているというニュースなのだが、これに付いていた字幕・しゃべりに「画策」とあった。
 「画策」は「計画を立てること。実現をめざして、いろいろ計画すること。多く悪い意味で使う。『陰でーする』(広辞苑)」「計画を立てその実現に努めること。謀(はかりごと)を巡らすこと。多く、好ましくないという気持ちを込めて使う。策動。(goo辞典)」「計画を立てる(て、立ち回る)こと。[悪い意味に使う事が多い](新明解国語辞典)」という意味合いがある。
 どうせ「単純ミスでした」と言い逃れる気だろうが、明らかに世論の誘導を狙った印象操作である。ここまであからさまに中立から外れた報道は放送倫理どころか法律に反しているのではないか?あまりにヒドイと思った。

  • 告発の内容と報道にズレ

 泉佐野市の税制が他市の税源を侵害しているというニュース。たばこの「自販機1台を設置した東京都内の小売業者が各地の販売分を同市分の売り上げとして申告し、市は2006年度から3か年で計約39億円の税収を得ていたことがわかった。 市の説明では、同市は06年度、1億円以上の市税を納める市内の卸売・小売業者に、上限3億円で売り上げの5%の奨励金を出す企業誘致条例を導入。同年度に東京都の業者が市役所の売店に自販機を設置した。(読売新聞)」どうも違法ではないようだが、確かに実体とかけ離れているし、他の自治体の権利を侵害している。倫理的に問題があるようだ。
 しかしこれを告発した業者はインタビューで、マージンが返ってくるのがおかしいことなのでダメな事だったら返納しますよ、と言っていた。つまり5%の奨励金が変だと言っているのであって、自販機一台で泉佐野市だけに税金を払う事は問題視していないようなのだ(この点はハッキリせず。放送局の編集でカットされている可能性もあるがここではそれは無いと仮定する)。
 告発の通りの方針で編集しろとは言わないが、観ていてチグハグな印象を受けた。
 ただしこの件は検索するとどこのニュース元も税源を奪っている事を問題視しているようで、告発した業者の認識が甘いだけなのかも知れない。

  • 看板に偽りあり「能力で辞めされられていいのか?」というタイトルに反する内容

 表向きは「能力が足りないから」という理由で辞めさせられているが、それよりも重要なのは解雇通知書を発行しなかったり、解雇猶予期間に満たずに辞めさせられていたり、退職金が振り込まれていなかったりという問題だろう。これらは明らかに法律違反で、能力云々以前の問題だ。これをクローズアップすべきなのに報道ではあまり重視されていなかった。それはタイトルに反映されている。最低限のルールすら守られていないのに「能力で解雇の是非」とか言っている場合ではない。そもそもこのタイトルではあまり視聴者を引き付けられない。色々な点で残念すぎる編集である。


 以上は三つ連続で流れたニュースの印象だ。テレビは娯楽番組だけでなく報道も質が落ちているようだ。それともキー局の報道は健在で、地方局は昔からどうしようもなく低レベルなのだろうか(上記3つの報道は大阪版の報道のようだったので)?そうなると最近大阪にきた私には判断のつけられない問題だ。どなたかご教授を。