ベルデセルバ戦記でブログ

プレイステーションソフト「ベルデセルバ戦記~翼の勲章~」 にこだわるブログです。(略称【ベル戦ブログ】)

NHK、警察の情報処理の甘さを暴露



 11月15日(月)放映のNHKドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」によって、警察が使用している、車の塗装情報の管理システムの不完全さが暴露された。(NHKにはその意識は無いであろうが。)
 番組の後半で扱った事件において、

 当初発見されたヘッドライトのパーツの番号から割り出された車種と、その後発見された塗料の破片が示す車種が一致しないという問題が発生した。池森が特定した上中下の塗料の種類、その組合せに該当する車種がヘッドランプの車種と一致しないのだ。
 しかし鑑識の池森氏は思いついた。『工場が違うと使用する塗料が微妙に異なる場合がある』そこで調べてみるとヘッドライトが示す車種で、かつ塗膜片に一致する塗装で一年だけ生産していた工場があった!その車種に絞って実地調査を行うとすぐ容疑車があらわれた。その車は池森の睨んだ通りの車種であり、果たしてそれが事件を起こした車であった!

 という話があった。
 確かに池森さんは凄い。凄いのだが、コレ池森さんが気付かなかったら、車種を特定するの難しかったよね?一応事件車の車種はヘッドランプパーツによって当初から含まれてはいたが絞り切れなかったであろうし、これがもしヘッドランプが無くて塗膜片だけだったら鑑識段階で矛盾が生じず、正しい車種を言い当てる事が出来なかったハズだ。
 塗料の種類の鑑識結果は正しかったので池森さんには何の落ち度もない。問題はその塗料の組み合わせを持つ車種を導き出す検索システムに不備がある事だ。始めからその一年だけ製造された車種を検索結果に示していれば池森さんは悩む必要もなかったし、塗膜片の情報だけだったとしても犯人を取り逃がす心配は無いはずだ。ちょっと視野を広げるだけで新たに得られる情報は始めから該当情報に含めるべきだ。警察の捜査と言うものは総当たりが基本なのだから。それがされない現行の検索システムには欠陥があるのだ。
 人間の思いつきまかせでは常に100%の成果は期待できない。これまで一体どれだけのひき逃げ犯人がこの単なる警察の検索システムの不備によって取り逃がされてきたのかと思うと暗澹たる気分になってくる。もし警察関係者がこの番組を観て危機感を抱かなかったとしたら警察の情報処理の意識は相当低いと言わざるを得ない。